口臭の原因

• 口臭の犯人は揮発性硫黄化合物（VSC）です。
  VSCの代表的なものに硫化水素, メチルメルカプタン, ジメチルサルファイドなどのガスがあります。VSCは、口腔内のいろいろな細菌がアミノ酸やペプチドといったタンパク成分を分解することによって、を発生します。つまり、口臭は細菌によって作られているのです。
• 生理的な口臭の多くは舌の背の部分に作られる「舌苔」から発生しています。
  舌苔を除去することでガスの発生を減少させられます。
• 病的な口臭の主因は歯周病です。
  歯周病菌（嫌気性菌）が強烈な臭いを引き起こします。歯周病治療には歯科医師と内科医による統合医療が効果があり、歯周内科と歯のクリーニングで病的口臭は劇的に改善することができます。

揮発性硫黄化合物と臭いの特徴

揮発性硫黄化合物は次の３種類があり、それぞれの臭いに特徴があります。

硫化水素	卵が腐ったようなにおいがします。温泉地でよく発生する臭いです。
メチルメルカプタン	魚介類や野菜が腐敗したような生臭い臭いです。
ジメチルサルファイド	生ゴミに似たすえた臭いがします。

効果的な口臭治療

口臭の２大原因は、歯周病と舌苔です。歯周病は病気ですから歯科医院で治療しますが、
舌苔はご自分でクリーニングすることができます。

歯周内科

歯科医師と内科医が共同で行う歯周病菌の除菌システムです。
歯科治療と薬物療法を組み合わせたもので、歯周病の画期的な治療法です。

ブラッシング指導
（舌、頬、歯肉）

歯だけでなく、舌や歯肉、頬などの磨き方を教えてもらいましょう。口臭を起こす細菌（嫌気性菌）は舌苔の含硫アミノ酸やペプチドなどのタンパクを分解して口臭成分である硫化ガスを発生します。また、頬などの細胞も細菌のえさになります。歯周病菌は歯肉の境目の奥に潜んでいます。

インプラント（人工歯根）

入れ歯やブリッジは歯垢が溜まりやすく、不潔になりやすいため口臭の発生源になります。
インプラントは清潔で、お手入れもシンプルです。また、残った歯に負担をかけないため、歯周病の進行を抑えます。

ドライマウス治療

ドライマウス（口腔乾燥症）を引き起こす原因には、口呼吸、加齢、ストレス、筋力低下、薬の副作用、糖尿病、がんの放射線治療、免疫の病気など、様々です。治療は専門医の意見を聞きながら、生活習慣を改善していくとよいでしょう。

ストレス対策

ウォーキングなどの運動、ゆったりと風呂に入る、栄養バランスやサプリメント、自律神経訓練法などが効果があるといわれています。