最先端の予防医療システム 3DSセラピー

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3DSセラピーとは

お口の中には腸内細菌と同じように善玉菌と悪玉菌が存在します。悪玉菌が多い人は虫歯や歯周病になりやすいことが分かってきました。そこで、この悪玉菌を減らし善玉菌を多くする目的で開発されたのが3DS(口腔内除菌療法)です。

3DSで悪玉菌を効果的に除菌することで、お口の中の炎症を抑え、血管の老化を防ぎ、全身疾患の原因とされている歯原性菌血症を予防することができます。そして歯科に特化した保健指導を行うことで、お口の中だけでなく身体全体を健康へと導くお手伝いをします。
この一連が最先端の予防医療システム「3DSセラピー」です。

3DSセラピーでは、“口腔内をきれいにする”そして“全身の健康を向上させる”ということの意味を患者様に知っていただくことを大切にしています。
その行為にどのような意味と目的があるのか、結果的にそれがどのように全身の健康につながっていくのかを明らかにし、患者様にも理解していただいた上で実行していくものです。

最先端の予防医療
3DSセラピー =
歯のクリーニング +
3DS +
歯科に特化した保健指導

この予防医療を提供することのできる歯科医院を「歯の健康ステーション」と呼んでいます。
当院は、患者様の全身の健康を見据えたこのプロジェクトに参画し、
地域の歯の健康ステーションとして貢献したいと思います。

3DS

3DS用トレー
3DS用薬剤

3DSとは、2000年に国立感染症研究所の花田信弘部長(現鶴見大学)
等によって開発された、
Dental Drug Delivery System
(デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム)
の略です。

今までの歯ブラシや歯科医院で行うクリーニングだけでは取りきれなかった細菌(虫歯菌、歯周病菌など)を減らすために開発された薬剤です。PMTC(歯のクリーニング)後、専用トレー(マウスピース)に3DS薬剤を入れて歯に装着することで、菌を減少させて疾患リスクを取り除く最新の口腔内除菌療法です。

3DS薬剤は悪い菌を取り除くだけでなく、悪いプラーク(歯垢)の定着を集中的に抑えます。
虫歯治療や歯周病治療、そして定期的なメインテナンスも受けているにもかかわらず、虫歯や歯肉の腫れ、出血を繰り返してしまうというお悩みの患者様には、唾液検査(虫歯菌の検査、歯周病菌の種類の特定)を行うことによりお口の中の状態を把握することができます。唾液検査の結果、ハイリスク(通常の方よりも症状が悪化し易い)と判断された方には、3DSの除菌療法が有効的で効果があります。
虫歯菌、歯周病菌は感染しますのでパートナーがいる方や小さいお子様がいる方などには、一緒に行うことを特にお勧め致します。

歯原性菌血症

歯原性菌血症とは、お口の中の細菌(虫歯菌や歯周病菌など)が、歯茎の炎症箇所から
血管内に侵入する現象です。
血管内に侵入した細菌は、変化し血管の内膜にお粥のような柔らかい沈着物となってたまっていき、内膜はどんどん厚くなります。このようにしてできた血管のコブをプラーク(粥腫)と言い、プラークができた状態を粥状(アテローム)動脈硬化と言います。
血管の内膜にプラークができると、血流が悪くなり、血管が少し収縮しただけで血流が途絶えて、その血管により酸素や栄養が送られている心臓や脳に症状が起こります。
この歯原性菌血症により動脈硬化・心臓血管疾患・糖尿病・肥満・骨粗しょう症・脳血管疾患・高脂血症などの全身疾患の原因となることがわかってきています。
虫歯や歯周病を治療せずに放置しておくと、そこから菌が入り込み全身へ巡ります。
また、毎日の歯磨きでも歯ブラシで小さな傷ができてしまうことが多く、そこから菌の侵入が生じる可能性が高いため、虫歯や歯周病が現状では無い方も、定期的な歯科医院への通院と3DSによる除菌が必要になります。

保健指導

従来の保健指導は、

  1. 栄養
  2. 運動
  3. 休養
 

これら3つから成り立っていて、主に医科でおこなわれてきました。
しかし、口腔内の細菌が全身疾患の原因の一つであることが解明され始めた昨今、政府が推進する健康プロジェクトを踏まえ、歯科でも歯科医院の特性を生かした保健指導を行っていきます。
そして、身体への入り口は『口』です。そしてお口の中の管理ができるのは歯科医院です。
3DSを行うために定期的に来院する患者様に保健指導をプラスすることで、
全身の健康づくりに役立てることができます。

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