インプラント

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67.インプラントと虫歯 その2

虫歯は進行すればするほど治療には時間と回数がかかるようになります。虫歯が深く進行し歯髄(神経)まで及ぶと、ズキズキ痛む上に、痛くて噛めないような状況に陥ります。この場合の治療は歯髄を取ることになり、長い時間がかかります。患者さんにとっても歯科医師にとっても厄介な治療です。ただし、最近では抗生剤のカクテル療法で歯髄をかなりの割合まで残せるようになっています。虫歯が歯根部まで及んでいた場合は、歯根だけが切り株のように残ります。そして歯根の病巣から全身に病巣感染を誘発します。こうなると心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高くなりますから、抜歯の対象となります。まれには金属の蓋をかぶせて、入れ歯の下支えとすることもあります。従来は抜歯すると入れ歯になったり、ブリッジにしなければならなかったため抜歯をためらい、無理に歯を残す傾向がありました。それは歯の病巣から血流を介して、全身に細菌や細菌の産生物である毒素を運ぶ事になります。その結果として、心筋梗塞、脳梗塞、肺炎、早産、糖尿病の悪化、など重篤な全身病を誘発させることが少なくありませんでした。特に高齢者や基礎疾患のある方、体力を消耗した方は高い危険性がありました。インプラントによって無謀な歯の保存が避けられるようになり、歯を原因とする全身病のリスクが減少したのです。

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