7.インプラントの短所

インプラントには長所と短所があります。インプラントの一番の短所は、治療費が高いということではないでしょうか。健康保険が使えないので、自費の診療になります。さらに、インプラントと骨とがしっかりと固着するために、長い治療期間が必要となります。　また外科手術ですから高度な技術や経験が要求されます。医師の習熟度が不足していれば、顎骨の壊死、神経損傷による麻痺や知覚異常などを起こす可能性もあります。熟練された経験の豊かなインプラントの認定医を選ばなければなりませんが、私たちには選ぶ方法がなかなかありません。治療費や治療期間は残った歯や顎の状態によって様々です。治療の前にしっかりと担当の歯科医師との相談や話し合いが大切です。さらに、インプラントは人工物であるため、天然の歯に比べて細やかな手入れが必要です。「虫歯にならないから手入れが不要」というわけにはいきません。しかし、これらの事柄に関してはリスク要因を医患双方が把握していればインプラントは長期的に安定します。リスクがあまりにも大きければ、インプラントは不適応ということになります。インプラント治療自体に問題があるわけではありません。

»8.インプラントの治療の流れ

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